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美容界で注目の「酵素」とは

美容界で注目の「酵素」にも実は腸内細菌が関係しています。腸内細菌自身が「酵素」をつくり出して、食べ物を分解し、エネルギー源に変える働きも持っているのです。特に食物繊維や海藻は、腸内細菌がつくる酵素によって分解され、エネルギー源になり、健康な便をつくるもとになります。つまり無理に酵素ジュースや酵素サプリを摂らなくても、腸内細菌が元気なら、必要な酵素はつくられていくのです。便秘気味、下痢気味という人は、腸内細菌の状態が悪いのかもしれません。実は、快便を司っているのも腸内細菌なのです。大腸は消化吸収がほぼ終了した食べ物の残りかすがスムーズに排出されるように便をつくるところでもあります。

腸内細菌は、残りかすが腹の中で腐って有害物質をつくり出したりしないように、腸の中を健康な状態に保ちつつ、さらには「蠕動(ぜんどう)運動」という腸の動きを活発にしながら、キレイに排泄されるように「酵素」で分解していい便をつくります。腸内細菌は体に必要なビタミンやホルモンをつくり出してくれることもわかっています。特に甘いデザートなどでオーバー気味の糖を代謝分解したり、脂っこい食事でとり過ぎたコレステロールを代謝して体に必要なホルモンをつくりだしてくれます。

最新の研究で明らかになったことは、脂っこい食事、甘いお菓子、ジュース、ジャンクフードなどばかり食べていると、それを好む腸内細菌がお腹の中を占拠して、その腸内細菌が腸の近くにある迷走神経という神経にサインを送り、脳に「もっと脂っこい食事を食べろ」「もっと甘いものを食べろ」と指令を出してしまうために、悪い食生活のスパイラルができ上がってしまうのです。つまり、悪い食生活を送っていると、悪い食生活を好む腸内細菌がすみついて、あなたの食の好みまで腸内細菌にコントロールされて、どんどん悪い食生活がエスカレートしていくというのです。腸内細菌の働きを悪化させる原因は、ストレス、不健康な食生活、抗生物質などの薬、疲労、睡眠不足。そして年齢を重ねるごとに腸内細菌の働きも衰えていきます。

腸内細菌の働きが衰えたままの状態が続くと、便秘、下痢、肌荒れ、ニキビ、じんましん、お腹の張り、臭いおなら、体臭などを引き起こし、風邪や感染症などを起こしやすくなります。腸内細菌の働きを高めるには、まず腸内細菌にとって有用な仲間になる「乳酸菌」を摂り、乳酸菌のエサになる食物繊維が豊富な野菜、果物、豆類をたくさん摂り、3度の食事をバランスよく食べて、よく動くことを心がけます。乳酸菌は、ヨーグルト、乳酸菌飲料、漬け物、みそ、しようゆなどの発酵食品に含まれていますし、乳酸菌のサプリメントなども腸内細菌の味方になりますので、心がければ手軽に取り入れることができます。