記事一覧

腸内細菌で美しい細胞づくりをサポート

私たちの肌の細胞はおよそ28~54日程度で寿命を迎え、新しい細胞と入れ替わります。寿命を迎えた細胞は、線維芽細胞が出すサインで酵素が働き出し、この酵素によって、古い細胞が細かく分解され、体外に排出しやすい形になります。赤ちゃんのうちは、古い細胞を処理する酵素を使わずに、どんどん新しい細胞を生み出して、細胞を増やしていきます。しかし年齢とともに線維芽細胞の働きが悪くなると、細胞を生み出す力も、古い細胞を処理する力も弱くなります。このため古い細胞がいつまでも肌に残って、くすみやたるみ、シワなどの肌老化を引き起こします。

古い細胞を捨てるという仕事もとても大切なのです。そのためにも、肌の幹細胞の働きを高める必要があり、幹細胞美容が注目されているのです。体全体の代謝を考えると、運動で汗を流し、快便で腸の中をキレイに準えておくことが重要です。乳酸菌飲料や乳酸菌サプリなどを取り入れて、腸内環境を整えることも、美肌づくりには欠かせません。腸内細菌は、腹の中にすむ微生物(常在細菌)のこと。実は皮膚や口の中など、体全体に微生物はすみついています。私たちの体にすみついている微生物の最も重要な役割は、新たに侵入しようという細菌やウイルスをチェックして、体にダメージを及ぼすものは排除しようとしてくれます。

特に口から食べ物という異物を毎日たくさん摂り入れて、消化吸収している腸は、腐らた食べ物や体に害を与える食べ物、食べ物にくっついた毒やウイルス、有害物質などを排除するための関所として、守りを固める重要なポイントです。そこでせっせと働いているのが腸内細菌なのです。お腹(腸)の中でウイルスや細菌、有害物質をチェックして感染症や病気にならないように闘ってくれる腸内細菌の量は約1・5キログラム、種類は500~1000種類、数でいうと500~1000兆個。ヒトの体は60兆個の細胞でできているので、細胞の10倍以上の腸内細菌が私たちの体(腸)の中にいるのです。

「ヒトは微生物と共存共栄している」と言われるのも無理はありません。腸内細菌には感染防御以外の役割もたくさんあります。まず「腸内細菌で免疫力を高める」と言いますが、それは腸内細菌がお腹の中に侵入した悪者を察知して、さらなる攻撃をする必要があれば、免疫系の細胞にサインを出して応援を頼むような働きをしています。もし腸内細菌が先に悪者のチェックをしなければ、免疫系の細胞が過剰な攻撃をしてしまい、アレルギー反応や私たち自身の体を傷つけてしまう自己免疫疾患などに陥ってしまう危険性があります。