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水を飲んでデトックス&ダイエット?

どうして自然の摂理に反してまで、せっせと水を飲む人が多いのでしょう。「のどが渇いていないのに水をたくさん飲むのをやめてください」と言うと、以下のようなお答えが多く返ってきます。

①「水を飲むと毒素排泄すると聞くのですが」
毒素という言葉がネット情報などでもまことしやかに使われますが、毒素の概念は非常に曖昧です。水銀やダイオキシンなど、人間が取りこんでしまうと排泄されにくい有害物質というものは確かにあります。しかしそれらは、水を飲んでも排泄されません。水に溶けないから体にたまるのです。毒素がアトピーやがんの原因になるという説があり、それらがある程度関与することは間違いともいえないのですが、その毒素を水で排泄することはできません。水に溶けて尿や汗から排泄されるものはアンモニア、尿素など限られた物質であり、それらは毒素ではありません。よって水をたくさん飲んでもアトピーなどの疾患を防ぐことはできません。

②「水を飲んで汗を出すと代謝が上がると聞いたのですが」
水を飲んでも汗は増えず、増えるのは尿です。みなさんは汗をかいている人を見たとき「暑いのかな」「緊張しているのかな」と思うでしょう。「水をたくさん飲んだのかな」とは思わないはずです。反対にトイレが近い人を見ると「水分とりすぎなのかな」と思うでしょう。飲水で汗が増えないことは、実はみなさん知っているのです。また、汗をかいて代謝が上がることもありません。代謝を上げたければ、筋肉をつける運動が必要です。汗をかくと毛穴がきれいになるという説もあるようですが、汗腺と毛穴(皮脂腺)は別の穴なので、汗で毛穴の掃除はできません。

③「水を飲むとやせやすくなると聞きました」
水を飲むと尿は増えますが、脂肪は減りません。尿や汗には水溶性のものしか排泄されないので、まさか脂肪が出るはずはないのです。運動していい汗をかけば、筋肉がついてやせやすくなります。

④「水を飲むと肌がうるおうと聞きました」
たくさん水を飲んでも、それが肌にいくというものではありません。肌のうるおいを守っているのはセラミドなどの保湿物質です。暖房がきいた部屋では肌が乾燥するから水を飲むという人がいますが、それは間違い。朝、出かける前に保湿美容液でしっかり保湿しておけば、乾いた部屋でもうるおい肌をキープできます。