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「美肌ホルモン」を分泌させるマッサージ法とは?

オキシトシンというホルモンをご存知でしょうか。オキシトシンは赤ちゃんを産むときに分泌され、子宮の収縮を促して、陣痛を起こしながらも、その痛みを忘れてスムーズに赤ちゃんを産めるようにするホルモンで、陣痛促進剤としても使われます。さらにオキシトシンは、出産後にも分泌されて、赤ちゃんに母乳をあげるときに乳腺の筋繊維を収縮させて母乳を出やすくして、痛みを感じずに喜びを感じられるように働いてくれます。ここまでだとオキシトシンは妊婦さんにしか分泌されないように思いますが、実は男性、女性、子ども、高齢者など年齢や性別に関係なく分泌されているのです。

ほとんどの生物で分泌されており、イヌと飼い主のコミュニケーションで、イメにも飼い主にもオキシトシンの分泌が活発になることが明らかになっています。オキシトシンは、ヒトの「愛情や信頼の形成」に関与しているほか、「社会脳」領域を介して社会性行動、特に信頼を基礎とするあらゆる活動にも影響を与えることが解明されています。たとえば無償で誰かのために行動するボランティア活動などを行うと、オキシトシンのレベルが高まります。オキシトシンの効能は、愛情や社会性、人のために役立とうとする慈愛の心を高め、ストレスを感じたときに「まあいいか」と考えてストレスを感じにくくする働きもあります。

ある医学研究では、自閉スペクトラム症(自閉性障害、アスペルガ一障害、または特定不能の広汎性発達障害)で対人コミュニケーションに障害を持つ人に、オキシトシンを点鼻してもらったところ、人の表情を読み取る能力が向上したということで、治療薬としての可能性にも期待されています。それだけでなく、オキシトシンが、食欲を抑制し、過食を防いでダイエットにも効果を発揮することが明らかになっています。さらにオキシトシンが分泌されると、肌の幹細胞の活性を高める成長(増殖)因子「IGF-1」の産生が高まり、これによって幹細胞の増殖能力も高まるそうで、オキシトシンは、細胞美容にも大いに役立っているのです。